鑑定士けんたろうです。
欽天四化紫微斗数や八字(四柱推命)、西洋占星術をみると、時にとても厳しい配置の方を鑑定することになります。
では厳しい命盤をお持ちの方の人生は厳しいのかというと、必ずしもそうでは無いというのが鑑定経験上の実感です。
けんたろうの紫微斗数経歴
2010年紫微斗数鑑定の第一人者である村野大衡先生より紫微斗数を学ぶ。
2015年欽天四化紫微斗数の日本における第一人者である田中宏明先生から飛星派紫微斗数、欽天四化紫微斗数を学び、のべ7,000人以上の方を紫微斗数で鑑定。
現在、飛星派紫微斗数講座、欽天四化紫微斗数講座をマンツーマンで開催し、受講生の中には現在プロとして欽天四化紫微斗数で鑑定されている方も複数いらっしゃいます。
欽天四化紫微斗数で厳しいと言われる命盤
欽天四化紫微斗数で厳しいと言われる命盤は主に以下の場合です。
- 生年四化である化禄、化権、化科、化忌がすべて他宮(特に化権と化忌)
- 20代、30代、40代、50代に生年四化が無い。
- 化禄が付いた星に自化禄があるなど、同象自化がある
- 自化権や自化忌が多い
ただ、とてもよい命盤に出会えることはほとんどなく、自化がひとつも無い命盤や、課題やカルマが無い命盤もありません。
厳しい命盤で生まれてくる理由は前世にあるという考え方になりますが、星を飛ばせばその理由が分かるケースもあります。
自化忌については以下のブログをご参照ください。
厳しい命盤を持っていると人生が厳しいのか?
上記に記載した通り、鑑定経験上必ずしもそうではないケースも多いです。
ただ、マイナス面がまったく出ないかといえばそうではありません。
仮に夫妻宮が破格している方は、鑑定にお越しの段階で、かなりの確率で離婚になっているケースを見ます。
しかし、それを契機に運気が上昇したり、再婚して幸せになっているという場合が多いです。
では本題ですが、厳しい命盤をお持ちでも開運している方の共通項はあるのでしょうか?
複数の感情線は逆境をバネに運気を開く相
厳しめの命盤を持ち、しかし運気を開いている方に共通する事があります。
それは感情線が一本ではないということです。
二本以上、もっと言えば、感情線があればあるほど、困難を契機に運気が開いていきます。
複数の感情線があるということは、気力も人より複数あるということになるので、困難な環境になればなるほど、気力のスイッチが増幅し、燃え上がるように困難に立ち向かうことになります。
借金を背負ったり、離婚したり、仕事を首になったり、左遷されたり。
命盤により困難の出方は様々ですが、困難が発生した結果、それを乗り越える意思や気力が発生して開運に向かっていきます。
借金を背負ったが、奮闘努力し借金を完済した。
離婚をしたが、独立して成功した。
婚活を頑張り、やさしい男性と再婚した。
左遷をきっかけに会社を辞め、趣味を仕事にして大成功した。
など、沢山の奮闘事例をみています。
裏を返せば、この相をお持ちの方は単純労働作業や、ルーティンワーク、楽な環境では力を発揮できないことになります。
ひとつの占術だけでは分からない運勢
このように欽天四化紫微斗数だけでみると、大変厳しい命盤だとしても、他の占術を使うと必ずしも厳しいだけではないことが分かります。
厳しい命盤であっても、感情線が複数あれば、困難を契機に運勢を上げることが可能です。
ある方の場合
結婚してすぐに「とある理由」から別居になった方がいらっしゃいます。
欽天四化紫微斗数でみれば相談にいらした年に離婚になる配置です。
タロットカードをめくるとカードは「節制」。
メッセージは「今すぐに決める必要なし」。
今は白か黒か(離婚するか否か)ではなく灰色(別居)のままでよいというアドバイスになります。
遠くには太陽が描かれており、長い時間をかけていけば幸せを手に出来ることを教えてくれています。
欽天四化紫微斗数だけで鑑定をすると「今年離婚になります」となりますが、タロットカードを併用することで、離婚を回避し幸せになる可能性があることが分かります。
この方の手相も感情線が両手ともに三本ありました。
現在もこの方は、夫婦生活を継続しております。
まとめ
命占を見ると、基本的に厳しい命盤や命式になります。
しかし、人生が厳しいかどうかは確定していません。
仮に感情線が複数あれば困難になればなるほど運気が上がるため、逆に厳しい命盤や命式がエネルギーになります。
その出来事だけ切り取るとよくない出来事かもしれませんが、その出来事を契機に運気が開けば、結果よくない出来事が人生を変えるきっかけになります。
占いは複数の占術を掛け合わせることで、厳しい命盤や命式である本質がわかります。
感情線に関しては以下のブログもご参照ください。
欽天四化紫微斗数で夫妻宮に課題がある方は以下のブログもご参照ください。