紫微斗数鑑定士でもあるけんたろうによる紫微斗数 化禄星の解説です。
けんたろうの紫微斗数経歴
2010年紫微斗数鑑定の第一人者である村野大衡先生より紫微斗数を学ぶ。
2015年欽天四化紫微斗数の日本における第一人者である田中宏明先生から飛星派紫微斗数、欽天四化紫微斗数を学び、のべ7,000人以上の方を紫微斗数で鑑定(2024年4月現在)。
現在、飛星派紫微斗数講座、欽天四化紫微斗数講座をマンツーマンで開催し、受講生の中には現在プロとして欽天四化紫微斗数で鑑定されている方も複数いらっしゃいます。
化禄星は喜びの星
どなたの命盤にも必ずひとつは廻座するお金や喜びなどの吉作用の意味が多い星です。
誰しもが必ずひとつは廻座する化禄星を生年化禄星といいます。
飛星派紫微斗数や欽天四化派紫微斗数ではアルファベット「A」であらわします。
自化禄、流出禄と呼ばれる後天発生の化禄星もあり、人によっては複数の化禄が命盤上にある場合もあります。
たとえば、上戸彩さんは生年化禄のほかに自化禄が3つあります。
生年化禄の象意
一番の意味はお金です。その他、新しい、縁が始まる、楽観、聡明、長生などの意味があり、紫微斗数で一番喜ばれる星となります。
紫微斗数には様々な流派があると思いますが(私は3つの流派のみ知っています)、どの紫微斗数の流派でも化禄星はよい星とみると思います。
しかし、生年化禄が示す財や喜びは絶対ではありません。
それは生年化禄星には「虚」という意味もあるからです。
生年化禄の重要象意 虚とは?
虚とは呼んで時のごとく、中身が無い、実が無い、いつわりということです。
つまり、生年化禄星の場合、上記に記載したお金などが得られない可能性もあるということです。
欽天四化紫微斗数では、虚になる確率は20%~30%とみます。
生年化禄星が虚でなくなるケース
生年化禄は確度7~8割の星ですが、確度がほぼ100%になることがあります。
それは、生年化禄星が廻座する星に自化も出ている場合です。
たとえばこのような場合です。
天同という星(ちなみに結婚をみる星です)に生年化禄星(A)があります。
夫妻宮という宮は一般的には結婚をみる宮ですが、仮に生年化禄星だけであれば、結婚するとは言い切れません(7~8割は結婚する象意ですが)。
しかし、図のように自化権(B)が付いているので、この場合は欽天四化派紫微斗数では100%結婚(ただし理論上です)とみます。
ただし、自化があるということは、後天的に変動があるということにもなり、注意が必要な場合もあります。
命宮、夫妻宮など各宮に生年化禄星がある場合の見方
ちなみに自化は4つ(自化禄、自化権、自化科、自化忌)ありますが、どの自化が生年化禄星についても100%と理論上はみます。
また細かく言えば、対宮から自化(流出)が生年化禄星に飛んできた場合も100%とみます。
自化忌に関しては以下のブログをご参照下さい。
簡単ですが、各宮に生年化禄星が廻座している場合の象意は下記の通りとなります。
ただし、上記で触れたように自化が無い場合は確度7~8割でみてください。
命宮に生年化禄星がある場合
明るく聡明です。
異性縁があります。
自分でお金を稼ぐ能力が先天的にあります。
兄弟宮に生年化禄星がある場合
兄弟、母親に財運があり、関係性も良好です。
サービス業でお金を稼げます。
○○にお金があります。
夫妻宮に生年化禄星がある場合
結婚後財に恵まれます。
配偶者がお金に恵まれる(異性星に生年化禄が廻座する場合)
恋愛結婚になります。
子女宮に生年化禄星がある場合
お子さんが生まれることで財運アップ、お子さんも財運に恵まれる。
大きな家がある、または家が持てる。
パートナーに恵まれる。
財帛宮に生年化禄星がある場合
財運に恵まれる。
結婚後財運アップ。
お金をよく使う。
疾厄宮に生年化禄星がある場合
自分で稼ぐ能力がある。
独立自営OK。
カウンセラーや精神系が適職。
遷移宮に生年化禄星がある場合
社会運がよい。
外で良い出会いがある。
生まれた地域を離れて発展。
奴僕宮に生年化禄星がある場合
よき仲間に恵まれる。
株や投資でお金を稼げる能力がある。
父親の運気がよい。
官禄宮に生年化禄星がある場合
完璧を求めないが職場の人気者。
お仕事運がよい、基本的に内勤。
学力がある。
田宅宮に生年化禄星がある場合
大きな家があるまたは大きな家を買う。
家の中には最新式の家電や設備が多い。
家運が良い。
福徳宮に生年化禄星がある場合
福がある。
家運がよい。
好きなことにお金を使う。
父母宮に生年化禄星がある場合
父親に財運がある、父親との関係良好。
父親が進路を決める。
目上に引き立てられる。
欽天四化紫微斗数の公式 生年化禄星をみたら、生年化忌星を見る
生年化禄は財の意味ですが、財が自分の手元にあるのか、自分以外のどこかに行ってしまうのかはとても大事ですよね。
欽天四化紫微斗数では、A随D走という公式があり、Aの財は最終的にDのもとにいきます。
Aとは生年化禄星のことで、Dとは生年化忌星のことです。
実際には命盤全体をみなければいけませんが、簡単な見方としては、生年化忌星(D)が自分の宮である命宮、財帛宮、疾厄宮、官禄宮、田宅宮、福徳宮にあれば、お金は自分のものとなります。
よって、生年化忌星を合わせてみる必要があるのです。
まとめ
一般的にとてもよい星である化禄星ですが、「虚」の意味があるため、実際は得られない可能性があります。
ただし、生年化禄星に自化があれば、確度は理論上100%得られることになります。
生年化禄の一番重要な象意はお金ですが、お金が手元に残るか、残らないかは、生年化忌星が自分の宮(命宮、財帛宮、疾厄宮、官禄宮、田宅宮、福徳宮)にあるかで決まります。
生年化忌星、化権星、化科星に関しては、以下のブログをご参照ください。
また、自化などの後天発生の影響でせっかく手元に残るはずのお金が無くなる場合もあり、詳細は命盤全体をみる必要があります。
最後になりますが、どこの宮に生年化禄星があっても、星の使い方が大事になります。
欽天四化派紫微斗数では理論上、100%となりますが実際は必ずそうなるということではありません。
生年化禄星はもともと与えられたよい星ですが、それをさらに輝かせるのはご自身の前向きな行動なのですから。
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